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動画編集の始め方

【フリーズからおさらば】動画編集に適したメモリの選び方とおすすめスペックを解説!

動画編集でのメモリ不足に悩んでいませんか。十分なメモリがないと、編集作業が遅くなったり、フリーズしたりしてストレスを感じてしまいます。

この記事では、動画編集に最適なメモリの選び方について解説します。記事を読むことで、メモリ不足によるイライラから抜け出すことが可能です。

動画編集とメモリの基礎知識

動画編集では、高解像度の映像や長時間の動画を扱うことが多いため、大容量のメモリが必要です。ここでは、動画編集におけるメモリの重要性について解説します。

動画編集におけるメモリの重要性

動画編集では、メモリが重要な役割を果たします。メモリとは、コンピュータが一時的にデータを保存し、高速にアクセスできる記憶装置です。動画編集では大量のデータを扱うため、メモリ容量が大きいほど同時に処理できるデータ量が増え、作業効率が上がります。

メモリ容量が大きいコンピュータを使えば、編集作業がスムーズに進みます。メモリを増設することで、レンダリングやエクスポートなどの処理速度も速くなります。高品質な動画はデータ容量が必要です。メモリ容量が不足していると、編集ソフトの動作が遅くなったり、フリーズしたりするので注意してください。

適切なメモリ容量を確保することが、作業の効率化と時間の節約につながります。

動画編集に適したメモリの容量

動画編集に適したメモリ容量として、次の2つについて解説します。

  • 必要な最低メモリ容量
  • 理想的なメモリ容量

必要な最低メモリ容量

基本的な動画編集には最低8GBのメモリが必要です。ただし、4Kや360度などの高画質動画を扱う場合は16GB以上がおすすめ。アプリを複数で同時に使ったり、高度な編集をしたりする場合は、32GB以上が必要です。

メモリ不足だと、編集中にパソコンの動作が遅くなったり、フリーズしたりします。快適に動画編集するには、用途に合わせて十分なメモリ容量を用意することが大切です。
» 動画編集に必要なPCスペックを解説

理想的なメモリ容量

動画編集を快適に行うためには、十分なメモリ容量が不可欠です。メモリ容量の目安は、以下のように編集する動画の解像度や長さによって異なります。

  • 一般的な動画編集:16GB以上
  • 高解像度や長時間の動画:32GB以上
  • 4K以上の高解像度動画の編集:64GB以上

動画のプレビューやエフェクトの適用がスムーズに行え、作業効率が大幅に向上します。

動画編集だけでなく、他のアプリを同時に使用する場合は、追加のメモリが必要です。将来的にメモリを増設したい場合は、メモリを拡張できるパソコンを選ぶことをおすすめします。
» 動画編集に最適なゲーミングPCを解説

メモリの種類

メモリの種類について、次の4つを解説します。

  • DDR3
  • DDR4
  • DDR5
  • DDR3・ DDR4・DDR5の比較

DDR3

DDR3は、2007年に登場したメモリ技術です。DDR2の後継として開発され、消費電力の低減と高速化を実現しました。DDR3の最大の特徴は、省電力性能の高さです。動作電圧を1.5Vまで下げることで、DDR2よりも消費電力を大幅に抑えられます。

DDR3は、バッテリー駆動時間の長いノートPCでの使用に適しています。速度面でも、DDR3は800MHzから2133MHzの幅広いクロック周波数に対応。高速なデータ転送が可能となり、動画編集などの重い処理をでも快適に動作します。

DDR3メモリには、デバイスに合わせて2つの代表的な形状があります。ノートPC向けの204ピンSO-DIMMと、デスクトップPC向けの240ピンDIMMです。それぞれが、デバイスに最適化された設計になっています。現在は、DDR3の次の世代であるDDR4やDDR5が主流になっています。

DDR4やDDR5は、最新のアプリとの相性が良いです。しかし、DDR3は長い間標準的に使われてきた技術であるため、今なお多くのPCで活躍しています。

DDR4

DDR4メモリは、2014年に登場しました。DDR4は、前の世代であるDDR3と比べて、さまざまな点で進化しています。DDR4のクロック速度は2133MHzから3200MHzの範囲で、DDR3よりも高速です。クロック速度が速いということは、データの読み書きが速くなることを意味します。

DDR4は省電力設計にもなっています。DDR4の動作電圧は1.2Vで、DDR3の1.5Vよりも低いです。動作電圧が低くなったことにより、同じ作業を少ない電力で済ませられるようになりました。

DDR4のメモリモジュールは288ピンで、DDR3の240ピンよりもピン数が増えています。ピン数が多いということは、データの通り道が増えるということです。ピン数が増えたことによって、より高速なデータ転送が可能になります。

DDR4は、高性能なPCやサーバーに最適なメモリです。高負荷の作業でも熱の発生が抑えられるため、長時間使用しても安定した性能を発揮します。

DDR5

DDR5は、コンピュータのメモリに使用される最新の規格です。従来のDDR4と比べると、データ転送速度が大幅に向上しています。DDR5のデータレートは4800〜8400 MT/sの範囲内で、DDR4よりもはるかに高速です。データレートの改善により、大量のデータを処理する際の効率が大幅に改善されました。

DDR5は1.1Vの低電圧で動作するため、DDR4の1.2Vと比較して消費電力を抑えられます。電力効率が良くなるため、長時間コンピュータを使用しても問題ありません。

DDR5は、プリフェッチ機能が強化されたため、データへのアクセスが効率的になりました。チャンネルあたりのバンク数が増えたことにより、同時に処理できるデータ量も増加しています。エラー訂正コード(ECC)のサポートも向上し、データの信頼性も高くなりました。

メモリを大量に使用するアプリを使用するときに、DDR5は力を発揮します。動画編集などの分野では、DDR5の高速性と効率性が大きく貢献します。省電力性能も優れているため、長時間の作業でも快適に行うことが可能です。

DDR5は、現代のコンピューティングに必要な性能と効率性を提供する、優れたメモリ規格だと言えます。

DDR3・ DDR4・DDR5の比較

パソコンに使われるメモリには、DDR3、DDR4、DDR5という異なる世代があります。それぞれ登場した時期や技術の進歩によって性能が異なるので、注意してください。

DDR3は2007年に登場し、動作電圧が1.5Vで、データ転送速度は最大で約2133MT/sでした。2014年に登場したDDR4は、動作電圧が1.2Vと低く、データ転送速度は最大3200MT/sまで向上しています。2020年に登場したDDR5は、動作電圧が1.1Vと低いです。

データ転送速度は4800MT/sにまで改善しており、DDR5はさらなる高速化が期待されています。新しい世代のメモリほど、エネルギー効率が良くなり、データ転送速度も向上しています。動画編集をする場合は、新しい世代のメモリを選ぶのがおすすめです。

ただし、メモリを変更する際は注意が必要です。DDR3やDDR4、DDR5は、それぞれ対応するチップセットやマザーボードが異なります。アップグレードする際は、パソコンの仕様を確認して、互換性のあるメモリを選んでください。

メモリ容量を最適化するポイント

メモリ容量の最適化について、以下の3つを解説します。

  • メモリのクロック速度の理解
  • 適切な量のメモリの増設
  • 使用する動画編集ソフトとの相性確認

メモリのクロック速度を理解する

動画編集をする際、メモリのクロック速度と容量を理解することが大切です。クロック速度とは、メモリがデータを読み書きする速度のことを指します。クロック速度はMHz(メガヘルツ)またはGHz(ギガヘルツ)という単位で表されます。

例えば、1600MHzのメモリは800MHzのメモリの2倍の速さでデータにアクセス可能です。クロック速度が高いメモリを使うと、動画編集のパフォーマンスが向上します。動画編集では大量のデータを扱うため、高速なメモリが求められます。

動画編集用のパソコンを選ぶ際は、クロック速度が速いメモリを搭載したものを選んでください。ただし、クロック速度だけでなく、メモリの容量も動画編集には欠かせません。容量が不足していると、編集中のデータを一時的に保存するための領域が足りなくなります。

編集作業が滞ってしまうため、メモリ容量が多いものを選んでください。

メモリ容量は適度に増設する

メモリを増設することで、動画編集がスムーズに行えるようになります。ただし、メモリの増設には注意点があります。

自分のPCがサポートしている最大メモリ容量を確認してください。容量を超えてメモリを増設しても、パフォーマンスは向上しません。現在使用しているメモリとの互換性も重要です。同じ種類、同じ速度のメモリを選ぶことで、トラブルを避けることができます。

用途に応じたメモリ容量を選択することも大切です。例えば、動画編集をする場合は16GB以上のメモリが推奨されています。一方、文書作成やウェブ閲覧程度の用途であれば、8GBのメモリで十分です。必要以上にメモリを増設すると、コストが高くなるだけでなく、コストパフォーマンスが悪化します。

メモリ増設は、用途に合わせて適切な容量を選ぶことが大切です。

動画編集ソフトとの相性を確認する

動画編集作業を快適に行うには、使用する動画編集ソフトとメモリの相性も確認してください。最初に、使用する動画編集ソフトの推奨メモリ要件を確認します。動画編集ソフトが64ビット対応かどうかもチェックしてください。

64ビット対応の動画編集ソフトは、32ビット対応のものと比べて、より多くのメモリを活用できます。64ビットに対応していると、高解像度の動画編集も可能です。動画編集ソフトのフォーラムやレビューから、メモリとの相性について情報を収集することも大切です。

現在のパソコンの構成との適合性を確認することで、最適なメモリ増設が可能になります。実際に取り組む動画編集のファイルサイズや複雑さに応じて、メモリ容量を検討することも大切です。適切にメモリを増設することで、動画編集作業のパフォーマンスを大幅に向上できます。
» 動画編集のやり方を解説

動画編集用PCのメモリの選び方

動画編集用のPCを選ぶ際は、メモリの選択が大切です。動画編集では大量のデータを扱うため、十分なメモリ容量が必要となります。

メモリ容量については、最低でも16GBを搭載しているものを選んでください。複数のアプリを同時に使用する場合は、32GB以上のメモリが理想です。容量が多いほど、同時に処理できるデータ量が増えるため、作業効率が向上します。

メモリの種類ですが、現在主流なのはDDR4とDDR5です。高速なデータ転送が可能で、動画編集の作業をスムーズに行えます。クロック速度が高く、レイテンシが低いメモリを選ぶと、パフォーマンスが向上します。

デュアルチャネルやクアッドチャネル対応のメモリキットを使用するのもおすすめです。データ転送速度をさらに向上させることができます。使用する動画編集ソフトの要件を確認し、動画編集ソフトに合わせたメモリを選んでください。

将来のアップグレードを考慮することも大切です。メモリスロットを空けておくか、最初から大きめのメモリ容量で構成するかは、事前に考えておきましょう。後からメモリを増設する際に柔軟に対応できます。

メモリ購入時の注意点

メモリを購入する際には、いくつか注意点があります。使用しているマザーボードとCPUが対応しているメモリの種類を確認してください。メモリのクロック速度とレイテンシのバランスを理解することも大切です。クロック速度が高いほどデータ転送が速いですが、レイテンシが低いほどメモリへのアクセス時間が短縮されます。

マザーボードがどのチャネルに対応しているかも確認しましょう。チャネル数が多いほど、メモリの帯域幅が広がり、パフォーマンスが向上します。

動画編集のようなメモリを多用するアプリでは、高い帯域幅と大容量のメモリが推奨されます。互換性の問題を避けるために、マザーボードのマニュアルを参照してください。メモリの最大容量や種類を確認することで、メモリ増設時のトラブルを避けられます。

メモリのランクやECCの必要性、オーバークロックの可能性と安定性なども考慮してください。信頼性の高いメモリブランドを選ぶことも大切です。レビューをチェックし、ユーザーから高い評価を得ている製品を選ぶことをおすすめします。

まとめ

動画編集において、メモリは重要な役割を果たします。メモリとは、コンピュータが一時的にデータを保存するための部品。メモリ容量が大きく、速度が速いほど、多くのデータを高速に処理できます。

動画編集では大量のデータを扱うため、最低でも16GBのメモリ容量が必要です。複雑な編集や高解像度の動画を扱う場合は、32GB以上のメモリ容量を確保してください。

メモリにはDDR3やDDR4、DDR5といった種類があります。数字が大きいほど新しく、高速にデータを処理できます。DDR3は古いタイプのメモリで、現在は主にDDR4が主流です。

最新のメモリはDDR5であり、動画編集において高いパフォーマンスを発揮します。ただし、DDR5に対応するマザーボードが必要なので注意が必要です。自分のPCのスペックを確認し、マザーボードが対応している規格のメモリを選んでください。

使用する動画編集ソフトの推奨要件を満たしているかどうかも重要なポイント。予算内で最適なメモリを選択することで、動画編集作業をより快適に行うことができます。

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